日本財団 図書館


 

定した(表1)。

 

A:患者因子は、多くの文献より抽出することができた。安梅2)、松岡3)、中西4)はコミュニケーション能力や意欲の重要性を唱っている。また、中村5)、二木6)、石神7)らは、排泄の自立、移動能力、病状が必要な因子であるとしていた。高島毛8)は、患者自身の在宅の希望が大きな変数であるとしている。そこで、患者因子の7項目は以下のように決定した。

 

1 コミュニケーションが図れる。
2 病状を理解している。
3 積極的な治療への協力がある。
4 在宅での療養を望んでいる。
5 移動が可能である。
6 排泄が自立している。
7 病状が安定している。

 

B:介護者因子は中村5)、二木6)、奥川9)、西垣10)、宮森11)らより以下の7項目を決定した。

 

1 指導する内容を理解し実施できる。
2 介護に専念できる。
3 介護に意欲がある。
4 介護を頼める人がいる。
5 病状を理解している。
6 在宅医療について理解している。
7 患者との生活を大切にしている。

 

C:家庭環境、社会資源の因子は、情報が乏しかった。奥川9)、西垣10)、宮森11)、西12)は居宅の環境や経済力を変数としていた。福祉サービスは、近年充実が目立ってきているところであり、これらを考慮し以下の7項目を決定した。

 

1 老人手帳または身障手帳を持っている。
2 ホームヘルパーの派遣を受けている。
3 デイサービスを受けている。
4 ショートステイを受けている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION